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「日本海沿岸東北道」 のテレビ露出情報

秋田県では、ことしもクマの出没が相次ぎ、ことし4月からおとといまでに1285件の目撃情報が寄せられた。山から下りたクマが人の住むエリアに接近するのを防ごうと、秋田ではあるインフラの開発が進んでいる。開発の現場を取材した。県内の施設で行われていたのは、高速道路にクマが侵入するのを防ぐ柵の開発実験。去年、市街地などで出没が相次いだクマ。9月と10月の2か月間で、県内の目撃件数は2000件を超えた。秋田市では、山間部だけでなく、中心市街地でも多くの目撃情報が。こうした中、関係者が注目したのが山間部と市街地の間を走る高速道路だった。山間部のクマが高速道路脇の柵を乗り越え、市街地方向へ向かうケースも報告されていた。クマの生態に詳しい石川県立大学の大井徹教授は、この高速道路がクマを市街地から遠ざける1つの手だてになると指摘する。大井教授に監修を依頼して柵の開発に取り組んだのは、道路の保全などを行うNEXCO東日本の子会社とフェンスの設計や製造などを手がける石川県の企業。柵の高さや強度の設計に頭を悩ませ、試行錯誤を重ねて試作品が完成。すでに高速道路に設置されている金網のフェンスの上部にクマが前足をかけることができないよう、金属の板を取り付けた。実験初日。柵の高さは今回、既存のフェンス部分などを含め2.7メートルに設定。クマが柵を登り切ることはなかった。大井教授は、こうしたハード面の整備にも目を向けていくことも大きな意味があるとし「クマをひきつける要因、誘因物を除去する駆除なども必要ですけれども、人間の生活圏にある施設にひと工夫ひと手間かけることで、クマ対策に活用することも考えていく必要がある」と述べた。開発グループでは今回の実験結果を踏まえて、柵の高さや強度など改良を重ね、実用化を目指している。

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