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「日本消化器外科学会」 のテレビ露出情報

医師不足について。医師が地方で不足する医師の偏在についてはたびたび伝えてきたが、実は地域の格差だけでなく外科や産科など診療科の間でも医師の偏りが大きな問題になっている。中でも深刻なのはがんなどの手術を行う消化器外科。医師全体の数は緩やかに増加しているが、消化器一般外科は20年間で2割減少している。このままでは命に関わる問題も起きかねない。現場は危機感を募らせている。相模原市の大学病院。行われているのはすい臓の腫瘍を摘出する手術。患者の負担を少なくするためロボットが導入されている。医師が画面を見ながら手元のレバーを操作。ミリ単位でメスを動かす。担当しているのは田島弘医師。20年以上の経験を持つベテランの消化器外科医。消化器外科は胃や肝臓、それに腸など消化器の手術を行う。消火器はがん全体のおよそ4割を占めている。この病院で肝臓やすい臓などを専門にする医師は6人。この体制で月に20件以上の手術を行っている。手術の中には10時間を超えるものも少なくない。医師の働き方改革で労働時間も制限される中、1つの手術を複数の医師が交代しながら行っている。先月の手術のスケジュール。平日はほぼ毎日、手術で埋まっている。これ以外に緊急の手術が入ることもあり、空きはほとんどない。さらに術後の管理や外来の診察、夜間当直など業務は多岐にわたる。医師の数に限りがある中、手術を2か月ほど待ってもらうケースも出ている。消化器外科の医師不足は今後さらに進むおそれがある。去年、学会に所属する65歳以下の医師はおよそ1万6000人。学会に所属する65歳以下の医師は20年後には8000人ほどに半減すると試算されている。学会は近い将来、診療体制の維持が困難になるおそれがあり、場合によっては生命に直結する問題も起こりえると危機感を募らせている。医師不足の背景には若い医師が増えない課題がある。専門性が高く技術の習得に時間がかかりキャリア形成が見通せないこと。業務の大変さに見合った待遇が得られないこと。それに長時間の手術など負担が大きく仕事と家庭の両立が難しいと捉えられていることなどが要因だと指摘されている。どうすれば若い医師を確保できるのか。
今、田島医師たちが取り組んでいるのは育成のしかたを変えること。早いうちからロボット手術のスキルを身につけてもらおうと若手の医師を対象にしたトレーニングを定期的に行っている。この日、使われたのはみかん。微妙な力加減を養う。こうした訓練を重ねてより早く専門性を高められるようサポートしている。さらに手術の進め方などを効率的に学べる動画も新たに作成。手術のポイントや注意点を音声で解説。時間と場所を問わず好きなタイミングで実際の手術に立ち会うのと同じように技術を学べる仕組みを整えようとしている。

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