家事支援の会社を経営している大津たまみさんは旧姓を使って働いている。自分の名前を使った掃除用品のブランドを作るなど名字は仕事に欠かせないものとなっている。前の夫と離婚後、1人で息子を育てながら会社を立ち上げた大津さん。3年前にいまの夫と結婚し、戸籍名を大津から鈴木に変更したが、仕事ではブランドやキャリアを守るために旧姓の大津を使うことにした。しかし、会社の登記や銀行口座は戸籍名のい鈴木を記載しなければならず、名義変更に追われることになった。事業を5つ抱えていたため、手続きに3か月かかり、費用は100万円以上かかったという。
名字の変更は企業の労務管理にも影響を及ぼしている。従業員75人のスタートアップの会社。旧姓で働いく社員の管理が企業の成長の妨げになると懸念している。旧姓で働く場合でも、住民税や健康保険などは戸籍名での手続きが原則。そのため、会社では旧姓と戸籍名の照合作業をしなければならない。照合作業に対応するためのコストはスタートアップにとって負担となるため、1人ずつ手作業で照合している。大企業を中心に構成される経団連にも照合で業務効率が低下する、年末調整が煩雑などビジネス上の不便を訴える声が多く寄せられている。そうした声をうけて、経団連は国に対し、選択的夫婦別姓の導入を提言した。
名字の変更は企業の労務管理にも影響を及ぼしている。従業員75人のスタートアップの会社。旧姓で働いく社員の管理が企業の成長の妨げになると懸念している。旧姓で働く場合でも、住民税や健康保険などは戸籍名での手続きが原則。そのため、会社では旧姓と戸籍名の照合作業をしなければならない。照合作業に対応するためのコストはスタートアップにとって負担となるため、1人ずつ手作業で照合している。大企業を中心に構成される経団連にも照合で業務効率が低下する、年末調整が煩雑などビジネス上の不便を訴える声が多く寄せられている。そうした声をうけて、経団連は国に対し、選択的夫婦別姓の導入を提言した。