政治部・浅井遼の解説。自民党は多くの幹部が留任した。内閣改造も片山財務大臣をはじめ、主要閣僚は留任する方向で、高市総理としては刷新感よりも安定感を重視したと言える。最大の焦点は林総務大臣の処遇。林氏は来年の総裁選出馬もあり得る高市総理の潜在的なライバルと言える。きのうの党役員の中に林氏の名前はなく、高市総理が自分に弓を引かせないためにも閣内に残すのかが注目。経済政策に絞ると2つのポストに注目している。片山財務大臣は留任の見通しだが、城内経済財政担当大臣が留任か交代か。城内氏は高市総理と近くリフレ派の議員として知られている。城内氏を変えなければ積極財政を貫く意思を強く示すことになり、リフレ派でない人に交代すれば市場への影響を警戒して財政健全化に配慮した人事になりそうだ。維新・中司氏を規制改革担当大臣に起用するとみられている。中司氏は6月、維新を代表して規制改革担当大臣を兼任している城内氏に規制改革を進言した経緯がある。高市総理は維新を利用して規制改革を前に進めるつもりではないか。今回の内閣改造は大臣の担当職務の再編という意味もある。これまで経済安全保障担当大臣がAIの研究開発を、デジタル大臣が行政でのAI実装と役割を分担していたが、今回の改造ではAI政策の司令塔の一本化を検討している。また、復興大臣と防災担当大臣の兼任案もあり、激甚化する大雨などの大規模災害への備えや災害後の復興の司令塔機能を強化する狙いがある。総理周辺は「高市総理は政策実行のスピード感を重視している」と話していて、担当職務の再編も内閣改造の注目点。
URL: https://o-ishin.jp/
