屋外で働く現場や家庭で熱中症を防ぐための最新の製品を紹介する「猛暑対策展」が、東京都内できのうから始まった。空調機器メーカーが紹介するのは、倉庫や工場など大きな施設向けの高さが2メートル以上ある巨大な冷風機。冷風機の背面を水が流れるようになっており、暖かい空気を気化熱で冷やすことで、外気温より3度から7度ほど低い風を送ることができる。気化熱という自然の力を利用することから、移動式の業務用のエアコンと比べて、電力消費も半分以下。一方、今や屋外で仕事する人にとって欠かせないものとなりつつある「送風機付き作業着」。冷却する力を強めるため、キッチン家電などのメーカーが開発したのは、冷却プレートを付けた作業服。冷蔵庫を冷やす技術を応用し、冷却機能を強めたという。このほか、冷却機能を持つ機器を首にかけることで、けい動脈を流れる血液を冷やすことで体温を下げる身に着けるエアコンや、ベッドの内部に送風機で風を送って、熱や湿気を排出することで快適に眠ることができる空調ベッドなども紹介されている。東京都江東区の映像。一般社団法人日本能率協会・田中知輝さんのコメント。