日本茅葺き文化協会・安藤邦廣が里の母屋を見ていく。軒裏は5層で出来ていて、安藤先生は1層目のアサガラに注目した。アサガラは繊維となる麻の茎の中身を取った殻の部分で、一部地域でしか生産されていない。母屋の中で注目したのが、里の土や石灰など自然由来の材料でできた土間。冬場は火をたいたら土間に熱が蓄熱されて、床暖房のように放射熱であったかくなる。茅葺き屋根も保温効果であたためてくれる。必要な分だけ木を切り、必要な分だけ竹を切る。里山の自然は、人々の暮らしの中で使われ循環し、その環境を好む植物や生き物が集まり、多様な生物のすみかになる。
