歴史的な円安の要因の1つとされる金利を巡り、日本銀行では金融政策決定会合が開かれていてまもなく結果が出る見通し。歴史的な円安が続く中、日銀がどのように対応していくのか市場関係者の注目が集まる中、円相場は現在1ドル=155円50銭台で取引されている。日銀は先月の会合で17年ぶりの利上げを決めたが、日米の金利差は当面縮まらないとの見方から、先月の決定会合から1か月で約6円も円安が進行。鈴木財務大臣は今朝の会見で「マイナス面の懸念を持っている」と話すなど、政府の円安への警戒も強まっている。こうした中、日銀・植田総裁は最近「物価が2%に向けて上昇すれば利上げすることになる」との発言を繰り返している。ただ市場からは賃上げが中小企業まで波及しているのかを確認する必要などから、「今回は追加の利上げを見送るのではないか」との声も聞かれる。物価の番人ともいわれる日銀が、頭の痛い円安にどのように対応していくのか。このあとの決定内容や植田総裁の記者会見での発言が相場を大きく動かす要因になりそう。
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URL: http://www.boj.or.jp/
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