このところの長期金利の上昇を踏まえ、大手銀行の間では今月適用する住宅ローンの固定金利の水準を引き上げる動きが出ている。このうち10年固定のローンで最も優遇する場合の金利について、三菱UFJ銀行は0.09ポイント引き上げの年0.78%、三井住友銀行は0.1ポイント引き上げの年0.89%、みずほ銀行は0.05ポイント引き上げの年1.2%とする。先週日銀は長期金利の一段の上昇を容認し金利操作をより柔軟に運用することを決めたが、大手3行はいずれも今回の固定金利の引き上げには反映されていないとしている。ただ日銀の決定後長期金利は大きく上昇しており、今後の住宅ローンの固定金利の水準に影響する可能性もある。短期金利と連動する変動型の住宅ローンの金利は各行とも据え置き。