今週は金融政策を決める会合が日米で続く。今、米国の政策金利は5%以上、日本が0%。投資家は利回りの低い円を売ってドルを買う動きが強く、それが円安の大きな要因となっている。米国が金利を下げる、あるいは日本の金利が上がれば円安に歯止めがかかるとみられているが、先ほど発表された米国の中央銀行・FRBは「インフレ率の低下が想定どおり進んでいない」として、政策金利を据え置いた。また、年内に行われる利下げの回数の想定がこれまでの3回から1回に減り、利下げが遠のいたと受け止められている。一方、日銀はきょうから開かれる金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策からの転換をさらに進めるため、国債の買い入れを減額する方法や時期などを議論する。国債は購入量が減って価格が下がると金利が上がるという関係になっているため、日銀がどういう判断を示すか注目される。