大和アセットマネジメント・亀岡裕次が電話で解説。亀岡さんのドル/円予想レンジは149.80円~150.60円。亀岡さんは「昨日は強めの米国経済指標を受け、ドル円が150円台に上昇。円安、ドル高のほか、ECB(ヨーロッパ中央銀行)の利下げの影響でユーロ安、ドル高もすすんだ。本日のドル円は、堅調な相場展開を予想」などと述べた。注目ポイントは「日米の実質金利差」。亀岡さんは「実質金利の日米格差とドル円には連動性がある。日米の実質金利差は今年9月にかけて縮小したがその後は拡大。同時にドル円も円安ドル高に転じた。足元でドル円は日米実質金利差にみあう数字より高い基準にある。これまで米国株が上昇した局面ではドル円が日米実質金利差に比べ円安方向にふれてきた。市場がリスクを先行する株高では低金利の円が売られやすくなる。リスクオンの円安がドル円を押し上げているため、日米実質金利差に見合う水準より高い。今後の為替を左右するポイント。9月以降に日本の実質金利が日銀の追加利上げ期待後退で低下した一方、米国の実質金利は上昇。日米の実質金利が拡大して円安にふれたが、日本の実質金利低下は収まりつつある。今後は米国の実質金利上昇が続くかどうかがドル円を左右すると考える。米国のエコノミック・サプライズ指数は9月以降に上昇。最近は米国の経済指標が強いと米金利上昇による円安に加え、米株高にともなう円安圧力も働く傾向にある。当面は米国経済指標が堅調で、ドル円相場は底堅く推移するとみている」などと述べた。