東海東京インテリジェンス・ラボの柴田秀樹さんが電話解説。ドル/円予想レンジは154.50円~156.30円。柴田さんは「ドル円はDeepSeekショックで153円台まで一時円高ドル安が進んだが、調整は限定的にとどまり、下値の堅さが確認された形。本日は155円を挟んだ取引が予想される。」と話した。注目ポイントは「日銀の次の利上げのタイミングは」。日銀・植田総裁は、利上げ決定について2025年度後半以降に2%の物価安定目標が実現する可能性が高まったためと説明している。日銀の各支店からの報告で、賃金上昇の広がりが見込め、春闘の回答が集中する3月以降を待たなくても利上げの環境が整っているとの判断もあったと考えられるという見解を示した。、グラフ「2025年度の所定内賃金について(日本商工会議所より東海東京インテリジェンスラボ作成)」を紹介して、「賃上げの動きは広がっているが、大手に集中している。賃金と物価の好循環が雇用市場に広くいきわたっているとは言えない状況。」と伝えられた。日銀は当面現状維持を続ける公算が大きく、しばらくは円売りに安心感が広がりやすいと考えている。ドル円は実需の円売りによって、近いタイミングで160円台に乗せ、160円定着がメインシナリオと考えている。