日産自動車が発表した、ことし4月から9月までの決算は営業損益が277億円の赤字で、最終損益は2219億円の赤字だった。アメリカの関税政策による影響が営業利益を1497億円押し下げていて、エスピノーサ社長は「大きな逆風」と語った。一方、今年度1年間の営業損益は過去最大の2750億円の赤字となる見通しを示した。特に、オランダに拠点を置く中国資本の半導体メーカーの出荷停止については、約250億円のリスクを見込んでいることを明らかにした。すでに、今月10日からは国内2工場での減産を予定していて、規模はおよそ900台になるという。今年度の最終損益の見通しについては、再建計画の取り組みの検討を重ねている段階のため「未定」としている。
