TVでた蔵トップ>> キーワード

「日立製作所」 のテレビ露出情報

人工知能の時代において、私たち人間が大切にすべき価値とは何か。京都市内で学術界や産業界などが議論する、初めての会議が行われた。議論されていたのは、人間とAIの違いについて。石黒浩大阪大学栄誉教授は「近い将来、AIを使うことで、人間の好奇心がもっと幅広く開拓されるかもしれない」と、期待を寄せた。東京藝術大学の日比野克彦学長は「AIを生かすには、人間の目利きが欠かせない」と指摘した。急速な技術の進展で、生活が便利になった一方で、ネット空間には偽の情報や誤情報があふれ、偽の動画が犯罪に悪用されるなどの問題も起きている。またAIで故人を再現するなど、倫理観を問われる場面も出てきた。こうした課題に向き合うため、哲学やAIなど、第一線の研究者や、製造業、メディアなど、産業界のトップが、垣根を越えて集まり、今、大切にするべき価値や価値観について、議論を深めることが、この会議の目的。世界18か国から2日間で延べ600人が参加した。日立製作所の東原会長は、経営にAIを導入する必要性を強調した。定ができる経営にしていくべきだと思う。アメリカの新聞、ウォールストリートジャーナルなどを発行する企業のトップは、AIが記事を無断で利用している実態を念頭に、知的財産を守ることの重要性を訴えた。アメリカのトランプ政権は7月、競争力強化に向けて、規制緩和などを盛り込んだ「行動計画」を発表した。ただ、その政治姿勢に参加者からは懸念の声も上がっている。社会の分断が顕著になる中、多様な価値を尊重し合う世界をどのように実現させるのか。会議を主催した京都哲学研究所は「価値多層社会」の実現を目指すとしている。時間はかかるとしながら、中国、ロシアなどの参加も今後の課題としていく。

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.