JPモルガン証券・高田将成さんが電話で解説。高田さんの日経平均予想レンジは、3万7600円~3万8000円。昨日のアメリカ市場軟調だったため、本日の東京市場も戻り売りに警戒する展開を見込んでいるとのこと。注目ポイントは「ヘッジファンドの次の一手は?」。「CTA(先物順張りファンド)の世界株ポジション」のグラフが紹介された。このままCTAが株売りをつづける可能性はあるのか質問された高田さんは「その可能性は否定できないが、先物順張り型投機筋のポジションに限っては、過去中央値並みまで低下し、既に軽くなったといえる。VIX指数、日経ボラティリティー指数などが20前後と2月後半の低水準に戻ったことも踏まえると、残ったCTAには静観の余地が生じている。熱狂から現実路線開始のプロセスはほぼ完了の印象。」などと話した。投機筋への次の一手を読む際、不確実な環境だからこそ循環パターンを有効活用したいところだという。報道の変化にヘッジファンドも追従する可能性は高い。日本株の立ち位置は総じて悪くなく、春先に需給改善に支えられた持ち直し機運が醸成されると考えているという。