きょうの東京株式市場では外国為替市場で円安基調が続いていることや、企業の業績の先行きへの期待が高まっていることを背景に取り引き開始直後、半導体関連などの銘柄に買い注文が集まった。日経平均株価は一時、4万1100円台まで値上がりし、ことし3月22日以来およそ3か月ぶりに取り引き時間中の史上最高値を更新した。ただその後は円相場がいくぶん円高方向に動いたことで売り注文も出て、株価は値下がりに転じる場面もあった。日経平均株価、午前の終値はきのうの終値より137円84銭高い4万1051円49銭だった。市場関係者は「4日に英国、フランスなどヨーロッパの主な株式市場で株価指数がそろって上昇したことを受けて投資家の積極的な姿勢が強まり、東京市場でも取り引き開始直後から買い注文が優勢となった。ただこのところ急ピッチで株価が上昇していたこともあっていったん利益を確定させようという売り注文も出ている」と話している。