「星のや奈良監獄」総支配人・掛川暢矢さん(39)の1日に密着した。2017年まで奈良少年刑務所として使われていた国の重要文化財「旧奈良監獄」は星野リゾートによって高級ホテルに生まれ変わった。密着した日は開業前最後のシミュレーションが行われた。約70人のスタッフを率いる掛川は「一番譲れないのはお客様との対話」と語る。午後3時に宿泊客が到着。関係者が有料で宿泊してシミュレーションした。客との対話で間ができてしまったスタッフには「自分の感想や建物に入ったときの感想を伝えられるといい」とアドバイス。次の客を相手にした時はアドバイスを活かしたスムーズな対話ができた。受刑者が集う講堂だった場所は仕切りが設けられ、和紅茶を味わえるメインラウンジとなった。掛川さんは「顧客接点をつくるのは今がチャンス。アイテムを持って何かするのがいいかもしれない」とスタッフにアドバイス。旧奈良監獄と同じ明治時代に創業した洋食器ブランドの器で客をもてなした。夜になると掛川さん自らが客の夕食サービスをする場面もあったが、スタッフと客の会話にも耳を澄ませていた。掛川さんは「とにかく楽しく働いてほしい。1日でも1秒でも無駄にはできない」などと語った。
住所: 奈良県奈良市般若寺町18
