参拝者が必ず立ち寄るのが御師の家。御師とは全国をまわって伊勢信仰を広めたり、参拝者の祈祷や宿泊、観光案内などの世話をする人のことだそう。最盛期には約800軒の御師の家があったそうだが、現在の伊勢には旧御師丸岡宗大夫邸だけが唯一残っている。18代目の丸岡正之さんは屋敷を定期的に公開して御師の歴史や文化を伝える活動をしているそう。御師の伊勢土産の中で最も喜ばれたのが伊勢暦、現在で言うところのカレンダーで、農作業に適した時期などが書かれていたため全国各地で広く使われたそう。また御師料理や伊勢音頭の見物の手配などで参拝者をおもてなしするのも御師の大事な仕事だったそう。
住所: 三重県伊勢市宮町