民主党のゾーラン・マムダニ氏がニューヨーク市長に当選。政策では高騰する家賃の賃上げ凍結、市バスの無償化、富裕層への増税を訴えた。早稲田大学・中林美恵子教授はマムダニ旋風について「実現できるのか不透明な公約もあるが、生活に困る市民が救済策に共鳴した結果」と話した。マムダニ氏は左派「民主社会主義者」を自称している。選挙中、トランプ大統領は「共産主義者」と呼び、当選したら「必要最小限の連邦予算しか配分しない」とけん制していた。マムダニ氏は勝利宣言で「トランプ大統領のような億万長者が税金を逃れ、減税を悪用してきた腐敗の文化に終止符を打つ」と述べ、対決姿勢をあらわにした。トランプ大統領は選挙結果を受けて、敗因について「私に投票できなかった」と投稿。CNNはトランプ大統領の不支持が63%にのぼり、国と経済に広い不満があると伝えている。中林教授は「ニューヨークの傾向、不満のマグマが全国的にどんどん大きくなる可能性を秘めている。今、民主党が支持を得ている状況ではない」と指摘している。
