早稲田大学ビジネススクール教授の長内厚氏に話を聞く。現在、太陽光発電の分野は中国が圧倒的なシェアを握っている。日本は優れた技術や製品を持ちながらも社会実装でうまく収益化につなげられないということが多くあった。ペロブスカイト太陽電池は次世代の技術といわれながら実際にどこでどう使うかが課題だった。農業との組み合わせで弱点を強みに変えようとしている。従来のシリコン型は重くて硬いため農作業の邪魔になりやすい。フィルム型は農業との両立がしやすい。発電専用の土地を確保するより農地とエネルギーを共有する発想が重要になる。猛暑でコメの品質が低下になっているが適度な遮光が高温障害を抑える可能性もある。気候変動時代の農業インフラの可能性もある。耐久性やコストなどの課題もある。台風や豪雪など自然条件が厳しいため本当に現場で使えるのかを検証していくことが重要。実用化されれば世界的にも注目される。技術的優位性があるうちに圧倒的量産技術を身につけて数で中国に追いつけないようにする。エネルギー安全保障の強化につながると考えられるなどと話した。
