国土交通省が貨物船などを一般公開するイベントを開催し、商船三井で最大の自動車運搬船「ターコイズエース」を多くの子供連れが見学。ターコイズエースはLNG（液化天然ガス）を燃料とした長さ200メートルの船で、内部は12層構造となっておりおよそ7000台の車を積むことができる。3か月ほど船に乗り続ける船員のため、こだわったのは快適さ。米国のスペースXが作るスターリンクを搭載し、ネットも使え、船上にはプールも。船員の個室はすべてシャワーとトイレが完備され、ビジネスホテルほどの広さが確保されている。こうした快適さを整備した貨物船が就航した背景にあるのが船員の人手不足。職業全体の有効求人倍率が、1．23倍に対して船員は4．61倍と、ここ3年で深刻な状況に。高齢化や残業規制の強化などにより、船員の確保が喫緊の課題となっている。