安倍派5人衆の1人で、事務総長経験者である西村康稔前経済産業大臣が、昨日朝に兵庫県の明石駅前でビラ配りを行っていた。配っていたビラではキックバックを「還付金」と呼び、「裏金は一切ない」などと釈明がなされている。実際派閥側から受け取った100万円について、検察は立件を見送っている。先週金曜日の会見では自ら正当性を主張した。西村氏は「初心に戻ってもう一度しっかり頑張りたいと訴えさせていただいた」などと話した。こうした中、自民党の政治刷新本部が進めている中間とりまとめ案が昨日示された。派閥の金・人事からの決別は明記されたが、全面解消は盛り込まれなかった。さらに政策が近い議員の「政策集団」は存続を認める内容となっている。また岸田総理は先陣を切って自身が会長を務めていた派閥を解散し、派閥解消の空気を作ろうとしたというが、派閥解散のカードを早く切りすぎてしまったために失敗に終わったなどと専門家は分析した。