伊豆諸島にある神津島村は都心から高速船で4時間ほどで到着する。島の人口は約1700人ほどだが、夏には約3万人の観光客が訪れる。訪れる人の目当ては満点の星空。星空保護区は世界で約250か所が認定されており、日本では4つの地域が認定されている。人口流出が課題になっている神津島では星空保護区を目指すことには島の生き残りがかかっていた。産業を残さなきゃいけないということで観光だろうということになったが、星空はどこでも見られる。前田弘村長は、そこにダークスカイ協会の星空保護区という冠がある、神津島にはこれがあるというものが欲しかったと話した。認定の条件には、余計な光を夜空に漏らさないことがあり、そのためには街灯を取り替えることが欠かせなかった。村役場の元職員である小川徳柾さんは光が漏れない街灯を作れないか電機メーカーに直談判。上に光を漏らさない照明が開発された。そして2020年12月、はれて星空保護区の空となった。