オランダ国王にエスコートされながら姿を見せられたのは天皇陛下。皇后様とともに13日からオランダを公式訪問中で、先程両陛下は首都アムステルダムで国賓として歓迎式典に臨まれた。広場には日本人学校の子どもたちの姿も。今回の訪問に際しては特別な配慮があった。16日まで両陛下が過ごされていた国王夫妻の別邸ヘット・アウデ・ロー城は2006年に愛子さまと3人で過ごされた思い入れのある場所。長距離移動や時差も考慮し国王夫妻が特別に静かな環境で旧交を温めたいと提供したという。広場には日の丸が掲げられ国を挙げて歓迎ムードに包まれている。日本とオランダには苦難の歴史も。第二次世界大戦で旧日本軍は当時オランダの植民地だったインドネシアを占領、オランダの軍人だけでなく民間人も多数抑留され死亡したことで根強い反日感情が残ったという。戦後初めて昭和天皇がオランダを非公式に訪問した際には日の丸が焼かれたり車に瓶が投げ込まれた。転機となったのが、2000年にオランダを訪問された天皇皇后時代の上皇ご夫妻。昭和天皇が叶えられなかった戦没者慰霊碑に当時のオランダ女王であったベアトリックス女王とともに向かい長い黙祷を捧げられた。その後の晩餐会では、今なお戦争の傷を負い続けている人々のあることに心の痛みを覚えます、二度とこのようなことが繰り返されないよう皆で平和への努力を絶えず続けていかなければならないと述べられた。上皇さまの戦争の過去を認めて平和を願う心は陛下にも受け継がれている。2023年にはかつてのオランダの植民地インドネシアを初訪問。独立戦争を戦った兵士ら約1万人が眠る墓地に拝礼された。またオランダ国王とは水への問題意識などを通じ長年信頼関係を築かれてきた。このあと両陛下は戦没者慰霊碑に花を手向けられる予定。
