きょうから全豪オープンが始まる。注目は日本ランキング1位・西岡良仁選手(29歳)。プロとして12年目を迎える西岡選手は、5年前から子どもたちの未来のためにと、現役を続けながら若手の育成にも力を入れている。先月、都内で開かれた、西岡選手が主催する「Yoshi’sCUP」。招待されたのは、将来有望と期待される16歳以下の選手たち8人。プロの大会の雰囲気を体感させたいと、全試合YouTubeチャンネルでライブ配信。現役のプロ選手による解説や実況も行われた。優勝者には今後の活動資金として400万円を支援する。西岡選手がこの大会を始めた背景には自身の経験があった。西岡選手は15歳で米国にテニス留学。そこには、希望すれば何歳でもプロの大会に挑戦できる環境があった。格上の選手たちにもまれ、18歳でプロに転向。現在、世界ランキングは63位で日本勢ではトップ。大会の運営資金については、企業からの協力を得ている。忙しい競技生活の合間をぬって資金集めに奔走。年々協力してくれる企業は増え、今では11社が大会を支える。18歳で飛び込んだプロの世界。西岡選手は参加者に自分の体験をありのままに語る時間も大切にしている。西岡選手は大会に出場した選手に「プロの大会で会えることを楽しみにしている」とメッセージを贈った。