柳家さん喬は師である柳家小さんから「観客に想像を委ねること」、「同じ絵を一緒に描きあげるのが落語の良さ、楽しさ」などと言われたという。また、柳家は寄席とは大笑いするような場所ではなく、ふっと心休まる場所と考え、師匠が「時そば」を披露したら、観客が近くの店で蕎麦を食していたことがあった。立川志らくは「千両みかん」を聞いたら、みかんが食べたくなったという。師匠は噺家の性別にとらわれず、うまいかどうかにこだわっていた。新作落語が誕生していることを歓迎する柳家は落語について、「飯の種」と吐露した。
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