世界3大映画祭の1つ・ベルリン国際映画祭は22日、主な賞の審査結果の発表と授賞式が行われ、最高賞の金熊賞を競う短編映画のコンペティション部門では、水尻自子監督のアニメ作品「普通の生活」が金熊賞に次ぐ銀熊賞に選ばれた。「普通の生活」は毎日繰り返される日常の中に存在するさまざまなものに体が触れたときの感触を、淡い色合いのタッチで柔らかに表現している。水尻さんは青森県十和田市生まれ。これまでに手がけた作品もフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員特別賞を受賞したり。カンヌ映画祭やベルリン国際映画祭に出品されたりするなど、国際的に高く評価されてきた。水尻さんは授賞式に寄せたビデオメッセージで、「明確な物語やせりふもない感覚的な作品でこのような賞を頂けたことは本当に光栄に思っている」と喜びを語った。長編映画のコンペティション部門では、ノルウェーのダーグヨハンハウゲルード監督の作品「Dreams(Sex Love)」が金熊賞に選ばれた。