今回取材した盛り土問題の対策を進める静岡県では新たな課題も生まれていた。農地内に造成された盛り土は静岡県内に46か所もある。農地に増えた理由は、元々は森林に盛り土が多かったが、近年は監視・対策が強化されたことにより土地が広く作業がしやすい農地への盛り土が増加している。対策としては県民から通報を受ける「盛り土110番」を設置し、早期発見に努めている。また、県や市町で連携して監視を強化するなどしている。谷原さんは「ここまでになると『撤去するとお金がかかるから無理なんです』と言われると動くにも動けない。早めに止めないといけないと思うと同時に、そうやって逃げ得がある。ちゃんとしないとペナルティがかかるっていうふうにやらないとイタチごっこな感じがする」などとコメントした。