きょうの株について、朝日ライフアセットマネジメント・武重さんが解説。武重さんは、日経平均・予想レンジを37300円~37700円と予想。注目ポイントは2度の急落月のファクター効果。去年8月と先月はともに日経平均が3万1000円台まで急落しその後反発する展開となった。急落の直接的理由は異なるがどちらも景気やマーケットに対する懸念が広がりその後それが後退する展開となった。そんな中、MSCIのファクター指数の去年8月と先月のリターンを比較したものでは、どちらもクオリティーがトップとなっており反発局面でも投資家の警戒感が残る中企業の質が重視された結果となった。利益や財務の質の高い銘柄をさすクオリティー株についての今後については、日本株市場はバリュー株が好調な期間が長くクオリティーはバリューと負の相関が強いためクオリティーは他のファクターに対し優位だとも言えない。今後についてもマーケットが落ち着きを取り戻したあとはクオリティー株が単純に先行される展開にならないとみている。ただ、前年度からの改善度が高いグループと低いグループのリターン格差が顕著なことから、バリュー株の中でROE改善に向けた取り組みが明確な銘柄を検討するなどすることが有効。