琵琶湖の北にある賤ヶ岳の麓、滋賀県長浜市木之本町では、琵琶や琴、三味線などの和楽器の弦が作られてきた。材料は絹糸。すぐ裏にある賤ヶ岳の湧き水を利用し、水に恵まれてきた木之本町の大音。弦づくりに関わっている佃さんは、材料の絹糸とりに利用するため、里の水場に山の水を頻繁に汲みに来ている。町の人々はこの水を清水と呼んで利用しているという。
佃さんの家では、繭から絹糸づくりを続けている。1本に束ねるのは繭20個分の糸。きれいな清水と春繭が糸の質を支えている。6月、集落の人々は草刈りなど山の手入れのため、総出で賤ヶ岳に向かった。きれいになった湧き水のそばにいたのはタゴガエル。ニホンカワトンボやゲンジボタルなど、澄んだ水は多くの生き物を育んでいる。
佃さんの家では、繭から絹糸づくりを続けている。1本に束ねるのは繭20個分の糸。きれいな清水と春繭が糸の質を支えている。6月、集落の人々は草刈りなど山の手入れのため、総出で賤ヶ岳に向かった。きれいになった湧き水のそばにいたのはタゴガエル。ニホンカワトンボやゲンジボタルなど、澄んだ水は多くの生き物を育んでいる。