木村石鹸工業の木村は、この会社の跡取りとして父から幼い頃からそうなると言われていたという。木村石鹸工業は1924年に木村の曽祖父の熊治郎が創業した。2代目は祖父の金太郎。1963年にはアイディアマンだった木村の父の幸夫が業務用洗濯洗剤を発売。さらに銭湯全盛期の68年には浴場用洗浄剤を開発したがこれが大ヒット。その後家庭用洗剤にも参入し、他社商品のOEM製造で成長していった。1972年に木村は生まれた。父の幸夫は当然のように継がせようとするが、木村は反発。家から逃れるように京都の大学に進学した。在学中に友人とITベンチャーを設立し副社長に。それから18年後に父から家業を継いでほしいとの連絡があった。こうして2013年に家業に入った木村だが、当時の木村石鹸は事業が中心で、利益は殆ど出ない状態になっていた。そこで木村は自社ブランドの開発に挑んだ。2年後にようやく完成したのがSOMALI。最初に作ったのは台所用洗剤で、洗剤らしからぬおしゃれなデザインで、価格も洗剤らしからぬ1200円と強気の設定に。
