鹿児島県の与論島で新しい観光資源として注目されているのは星空。与論島は夏場は海が人気で年間15万人が訪れていた。このとき作られた観光施設は一部が廃墟となっている。そこで今まる資源を活かした、星空ツアに力を入れている。高い建物や山がなく街灯や車が少ない与論島は星空観光に適している。街のあかりも空に光が漏れにくいものに改良した。環境省の調査でも全国で最も星が見えやすいことが示された。10年前に居住してきた橋本康宏さんは星の美しさに驚いたという。橋本さんは3年ほど前に星空ガイドの資格を取得し去年約250人を案内した。地元の人へ観望会も開催していて、ガイド経験の浅い人の経験の場にもしている。また橋本さんは与論オリジナルのガイドにも挑戦している。和歌山大学の研究でわかった星の伝承文化をガイドに取り入れようとしている。星空観光の取り組みが評価され、去年10月にはオランダの国際認証団体から持続可能な世界の観光地トップ100に選ばれた。