ホンダのEV戦略について。ホンダはEV専用の車種を「0(ゼロ)シリーズ」という名称で、2026年から北米をはじめ日本やアジア、ヨーロッパなどに投入する計画。コンセプトカーは、搭載する電池のケースを薄くすることなどで、1回の充電あたりの走行距離を480キロ以上にするとしている。そのための生産技術も公開した。まずは車体の軽量化。モーターなどの部品を小さくしたり構造を簡素にしたりすることで、車体を100キロ程度軽くした。部品の作り方も見直し、複数の部品を組み合わせるのではなく、金型で一体形成する「メガキャスト」と呼ばれる技術を導入する。これはコストの削減にもつながる。そして、カメラがドライバーの表情を読み取り、車内で快適に過ごせるようAIが提案する機能もある。ホンダ・三部敏宏社長は「BYD含めた中国勢やテスラの価値と対抗するには、われわれの既存の価値観の延長線上ではだめ。世界で勝てる価値を作っていかない限り、われわれの規模感では残れない。ぜひ膨らませて成長させていきたいと考えている」と述べた。