北海道札幌市にある体験型の動物園・ノースサファリサッポロは2005年にオープン。トラなどの猛獣へのエサやりや大きなヘビとのふれあいなどで人気の動物園。最近では動物と過ごせる宿泊施設も造られている。札幌市によると、動物園がある場所は建物の建設に事前の許可が必要なエリアだが、すべて無許可で建設されたものだという。市は開業前の2004年10月に無許可での建設工事を確認し、運営会社に建物を取り壊すよう指導していた。その後も口頭や文書で建物の撤去指導は続いているが、運営会社は応じていない。一方、運営会社は「動物取扱業、宿泊業、飲食業に必要な許可をすべて取得した上で営業している。以前より札幌市の当該部署と専門のコンサルタントを交え改善計画を協議している」としたうえで、去年12月に新たな計画書を提出。市側と運営側の認識には大きな隔たりがある。動物園近くの国道に設置された案内看板も違法に設置されていたことが判明。運営会社は近日中に看板を撤去するとしている。