実在する警察と同じ電話番号からかかってくる不審な電話。警察庁がまとめたところ、きのう伝えした新宿警察署だけでなく、去年1月以降、全国各地の警察の番号から1400件余の電話が確認されていることが分かった。スマートフォンなどに実在する警察署や警察本部の代表と同じ電話番号からかかってくる不審な電話。数多くの警察の電話番号が使われている実態が明らかになってきた。偽装に使われた回数をまとめた。警察本部などでは、警視庁が最も多く171件、兵庫県警察本部が94件、国家公安委員会は18件など。警察署などでは、新宿警察署が788件で最も多く、中には交番をかたる電話もあったという。去年1月以降、こうした不審な電話はきょうまでに全国で1458件に上る。新たな被害も明らかに。ことし1月には、福岡・福岡市の71歳の男性のもとに、札幌中央警察署と同じ番号から電話がかかってきた。男性は警察官を名乗る人物の話を信じ、現金1000万円余をだまし取られた。被害は出ていないが、富山県内にかかってきた不審な電話では、電話の相手がLINEでのやり取りに切り替えさせ、ビデオ通話で警察手帳のようなものを示してきたケースもあった。実際の発信元と異なる電話番号を相手側に表示させる手口は、スプーフィングなどとも呼ばれている。今回の詳しい手口はまだ分かっていないということで、警察庁が調査を進めている。任意の電話番号を表示させる技術は、すでに事業者向けサービスなどでも広がっていて、こうした仕組みが悪用されている可能性もあると考えられる。警察庁は、警察の代表と同じ電話番号から電話がかかってきた場合も、番号だけでは信用せず、相手の名前、所属部署、内線番号などを確認してから、必ず電話をいったん切り、その上で家族や知人、最寄りの警察署などに相談するよう呼びかけている。
住所: 北海道札幌市中央区北1条西5-4
URL: https://www.police.pref.hokkaido.lg.jp/00ps/chuou-syo/
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