ハトへのエサやりを巡って、自治体が本格的な対策に乗り出している。大阪市・JR我孫子町駅周辺では10年以上前から一部の住民によるハトなどへのエサやりが続いており、フンの悪臭などの苦情も相次いでいる。大阪市は先週水曜日、特定の人物に対し、エサやりの中止命令を出した。最悪50万円以下の罰金が科されるとした。指導や勧告を繰り返してきたが改善が見られなかったことで異例の措置に踏み切ったとのこと。中止命令が出されて約1週間、駅前にいたハトはいなくなっていたが、駅から約500メートル離れた場所にハトの大群がいて、エサをあげている男性がいた。また、東京・杉並区はエサやりを禁止する条例はないものの、近隣住民からの「公道が汚れる」などの苦情を受け、先週張り紙などを設置。制限をかけることで効果が出た場所もある。東京・大田区では餌やり禁止条例が施行され、条例施行から約2年、ハトは少なくなっていた。環境省はハトが自力で生きるためにも「エサを与えないで」と呼びかけている。