きょう行われる日中韓首脳会談を前に、岸田総理大臣は昨夜、韓国・ソウルで中国・李強首相と会談を行なった。岸田首相は台湾を取り囲んだ中国の軍事演習について「台湾海峡の平和と安定は極めて重要だ」とした。李強首相は、「台湾問題は中国の核心利益の核心だ」と言い議論は平行線に終わった。また、岸田首相は東京電力福島第一原発の処理水放出を受け、中国が日本産水産物の輸入禁止措置の即時撤廃を求めたが、李強首相は、汚染水の海洋放出は全人類の健康に関わると主張。岸田首相は、尖閣諸島や東シナ海をめぐる中国の軍事行動について「深刻な懸念」を表明。きょうは4年半ぶりとなる日中韓首脳会談が行われる。