北京を訪問中の岩屋外務大臣は、関係閣僚との会合で、中国人向け訪日ビザの発給要件を緩和すると発表した。具体的には富裕層向けに10年有効とするビザ新設するほか、団体旅行客向けの観光ビザで滞在可能な日数をこれまでの15日から30日に延長するなどの緩和に踏みきる。先月、中国が日本人向けの短期滞在ビザの免除措置を再開したことに応じるもので、日中間の相互訪問の拡大につなげたい考え。また、岩屋大臣はけさから李強首相、王毅外相と相次いで会談した。初めて対面で行った王毅外相との会談では中国が全面停止してきた日本産水産物の輸入を再開するとの合意を着実に実施することを改めて確認した。また、来年の早い時期に王毅外相の訪日を実現することで一致した。