発行部数に悩んでいた東スポ。選んだ「食」は餃子。その理由は、東スポ最強のキラーコンテンツにあった。それが競馬。競馬記事は、深い取材や豊富な情報で評価が高く読者の61%が競馬を含む公営競技の記事を閲覧。当時、編集局長だった東京スポーツ新聞社・平鍋幸治社長が「東スポといえば競馬!競馬といえばビール!ビールといえば餃子だ!」とひらめいた。この思いつきに東スポの社内では。東スポの社員「ウソだろと思った」「うまくいかないんじゃないかと思っていた」とコメント。東スポ食シリーズ広報担当・佐藤浩一さんは積極的に餃子の営業を開始。東スポらしいパンチの効いた味が好評を得て、今年1月には「東スポ居酒屋青ノ山」までオープンさせた。異業種参入の風穴を開けた東スポ餃子。今では1億円近い売り上げを達成し、社内の空気も変化。東スポも本業に思わぬ影響。佐藤さんは「取材のきっかけ作り。入り方としていい感じで効果を示しているという効果も」と語った。