パリ五輪での活躍が期待される選手を紹介。柔道男子81キロ級・永瀬貴規選手。東京五輪で金メダルを獲得した30歳は、みずからの原点とする粘り強い柔道で連覇を狙おうとしている。永瀬選手は「五輪が世界一を証明する大会。それが原動力」と語った。巧みな組み手で粘り強く攻め、優位な形を作るのが持ち味。得意の足技もさえ、この階級では日本勢として5大会ぶりの頂点に立った。東京五輪以降は苦しい柔道が続いた。去年12月の国際大会・グランドスラム東京は3回戦で敗れるまさかの結果。苦しむ中で意識したのは、受け身ではなく、粘り強く攻め続ける姿勢。ことし3月の国際大会は延長戦にもつれる試合も制して勝ち上がっていった。延長戦になった決勝では、東京五輪以来となる国際大会での優勝を果たした。原点を見つめ直して臨む3回目の五輪。永瀬選手がパリの舞台で見せたい姿とは「私らしく!!」で「自分の柔道が正しいと証明したい」などと話した。