パリ五輪開会式まで37日。スケートボード女子パーク・草木ひなの(16)。彼女が専門とするのは、すり鉢状のコースを滑る「パーク」。この種目の出場権をかけた最後の大会に明日から挑む(23日まで)。今回は草木ひなのの素顔に迫る。8歳のころ、母の影響でスケートボードを始めると、13歳で日本選手権優勝。その後も優勝を重ね、この大会で3連覇を果たした。前回の東京オリンピックで印象的だったと話す選手が岡本碧優。あれから3年経ち、自身がオリンピックを目指す立場になった。自分の”強み”を聞かれた草木は、「スピードとスピードを生かした高さだと思います」と話す。スピードが鍛えられたというのが、前の人を追い、後ろの人から逃げ走る「トレイン」。スピードから繰り出される草木の武器が「540(空中で1回転半)」。競技から離れると、草木はクレーンゲーム好き。部屋には約20個のぬいぐるみがあるという。去年、世界選手権で2位に輝くなど、現在、オリンピック先行ランキングで代表圏内の日本勢3番手。ケガなく自分の滑りをみせることができればメダルも査定圏内。草木のメダルへの道は、ケガから守ってくれる師匠からもらったクマのぬいぐるみ。相棒とともにパリへの切符を掴みに行く。スケートボードには「ストリート」と「パーク」の2種類ある。草木は「パーク」の選手。ランキング上位3人がパリへの出場権を獲得するが、現時点で東京オリンピック銀メダリスト・開心那が1番。金メダリスト・四十住さくらが2番。草木は3番手につけてる。