千葉県鴨川市の山中では、大規模な太陽光発電施設のメガソーラー開発計画が進んでいて、今年5月から工事が行われている。山頂部分の樹木が伐採され、切られた木が山の斜面に散乱。開發の許可を出した千葉県によると、開発区域は東京ドーム32個分にあたる約146ha。36万5000本の樹木を伐採し、47万枚の太陽光パネルを設置する計画だという。計画に反対する近隣住民にその懸念を聞くと、土砂災害のリスクが高まることへの不安の声が上がった。この工事が県から認可が降りたのは2019年。近隣住民の勝又さんはそこに問題があると指摘。認可されたあと、2度の災害によって規制が強化されていた。1つは2019年に起きた房総半島台風。もう1つは2021年の静岡・熱海市で起きた大規模土石流。これらの災害を受けて雨水を流す貯水池の規模を大きくするなど認可基準の改正が行われた。これらの安全基準が満たされているのか住民の中で不安が広がっているが、未だ事業者から説明はないという。県も事業者に対しこれまでに58回に渡って行政指導を繰り返しているという。住民側は行政指導の内容を知るため、県に議事録の開示請求を要求。しかし資料の大部分は黒く塗りつぶされ詳しい内容は把握できない。事業者はHP上で現場の写真と共に「安全の確保に十分な対策を進めて参ります」と掲載。番組は市内にある事業所に話を聞きに尋ねたが「答えられることはない」と取材拒否。こうした状況の中、番組の取材に対し千葉県は「2019年に許可をしている以上、法律上は工事をとめることはできない。現在住民の不安を取り除くため事業者へは新基準での計画をするよう働きかけており、事業者もその方針で進めている」などとコメント。現在も鴨川市ではメガソーラーの建設が進められているが、他にも全国で同様の反対運動が起こっていて、ここ1年で複数の自治体がメガソーラーの建設計画を断念している。
住所: 東京都文京区後楽1-3-61
URL: http://www.tokyo-dome.co.jp/
URL: http://www.tokyo-dome.co.jp/