兵庫県にある関西電力のとある施設。京都フュージョニアリングの世古圭COOが見せてくれたのは、ここで改良試験を行っている自慢のベストセラー製品「ジャイロトロン」。「ジャイロトロン」は、巨大な電子レンジのような装置で、電磁波を使い水素を超高温のプラズマ状態にする役割を担う。水素の原子核を融合させるには1億度以上の熱が必要になるという。世界各地の核融合スタートアップや研究機関がこぞって購入。受注残も含めれば、売上高は100億円に迫るという。
京都フュージョニアリングの本社があるのは、東京・平和島。創業は2019年で、従業員は海外支社を含め159人。京都フュージョニアリングは、他の核融合スタートアップとは立ち位置が少し異なり、周辺機器の開発を優先してきたのが特徴。小西哲之CEOは、もともと京都大学の教授で核融合を専門にしてきた。起業したのは、62歳のとき。世界では核融合スタートアップが次々と台頭、巨大企業と手を組み早期の事業化を目指している。日本が世界に遅れをとることの危機感が小西を突き動かした。
実はいま、京都フュージョニアリングの次なる開発が加速している。メディア初公開という京都リサーチセンターという施設で開発されているのは、核融合を想定した発電試験プラント「UNITY‐1」。核融合反応が起きた場合、莫大な熱が発生するが、その熱を安定的に電気に変換できるかどうか実証するための施設だという。「UNITY‐1」の開発には、日本のさまざまな企業が参加していて年内に発電技術の実証を始める予定。今月8日、東京大学柏キャンパスで開かれていたのは、京都フュージョニアリングが中心となって立ち上がった「FASTプロジェクト」という組織の会合。大学や大手企業とともに2030年代の核融合による発電実証を目指す新たな取り組み。今年6月、政府は、核融合の発電実証を2030年代に行うとする新たな国家戦略を策定。その策定にも関わった小西CEOは、「FASTプロジェクト」を受け皿の一つにすることを目指していて、産学連携で核融合反応を起こすことにいよいよ挑む。
			
京都フュージョニアリングの本社があるのは、東京・平和島。創業は2019年で、従業員は海外支社を含め159人。京都フュージョニアリングは、他の核融合スタートアップとは立ち位置が少し異なり、周辺機器の開発を優先してきたのが特徴。小西哲之CEOは、もともと京都大学の教授で核融合を専門にしてきた。起業したのは、62歳のとき。世界では核融合スタートアップが次々と台頭、巨大企業と手を組み早期の事業化を目指している。日本が世界に遅れをとることの危機感が小西を突き動かした。
実はいま、京都フュージョニアリングの次なる開発が加速している。メディア初公開という京都リサーチセンターという施設で開発されているのは、核融合を想定した発電試験プラント「UNITY‐1」。核融合反応が起きた場合、莫大な熱が発生するが、その熱を安定的に電気に変換できるかどうか実証するための施設だという。「UNITY‐1」の開発には、日本のさまざまな企業が参加していて年内に発電技術の実証を始める予定。今月8日、東京大学柏キャンパスで開かれていたのは、京都フュージョニアリングが中心となって立ち上がった「FASTプロジェクト」という組織の会合。大学や大手企業とともに2030年代の核融合による発電実証を目指す新たな取り組み。今年6月、政府は、核融合の発電実証を2030年代に行うとする新たな国家戦略を策定。その策定にも関わった小西CEOは、「FASTプロジェクト」を受け皿の一つにすることを目指していて、産学連携で核融合反応を起こすことにいよいよ挑む。
住所: 千葉県柏市柏の葉5-1-5
