チタンの輸出量はこのペースで続けば今年は過去最高を更新する。今回のテーマは「チタンの製造革命」。チタンは鉄より強くて軽く、海水でもさびにくい。飛行機のエンジンや海上の構造物、人工関節などにも使われている。ただチタンは酸化物の状態で採掘されるため金属として使うには酸素濃度の低下が必要となる。その工程が複雑で難しいためレアメタルと呼ばれている。そこで岡部教授が開発したのはチタンから直接酸素を取り除く精錬法。イットリウムなどをチタンに加えると酸素を除去することを発見。これまでは酸化チタンに塩素などを加えて塩化物にし酸素を除去。その後、塩素を取り除きチタンにするという複雑な方法だった。一方、岡部教授が開発した精錬法では酸化チタンから直接チタンを製造できるため、時間を大幅に削減できる。岡部教授が目指しているのはチタン生産大国ニッポンの実現。スポンジチタンの生産量は中国が7割を占めているが、それに次ぐ約2割を占めているのが日本。生産性が向上できれば日本はより優位性を持てるという。
住所: 東京都目黒区駒場4-6-1
URL: https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/
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