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「東京大空襲」 のテレビ露出情報

東京大空襲から今日で80年。空襲による痕跡を今に伝える戦災樹木について。今から80年前、1945年3月10日の未明、東京は下町を中心に大規模な空襲に遭い、およそ10万人の命が奪われた。その痕跡を今に伝えるのが戦災樹木と呼ばれる木々。被害に遭ってもたくましく生きている。戦災樹木は戦争の痕跡を間近に、しかも長きにわたって見ることができる生き証人と言える存在。空襲をくぐり抜けて生長してきた生命力の強さも感じられる。明治大学・菅野博貢准教授は他の研究者などとともに10年余り前から次のような方法で調査を進めてきた。1「地域の資料館で情報収集、航空写真を見て木を探索」、2「現地調査、火災を受けた痕跡などを確認」。3「当時を知る人の証言、聞きとり、体験談などの調査」。例えば墨田区押上の飛木稲荷神社では、東京大空襲でご神木のイチョウが燃える様子を当時14歳だった男性が鮮明に覚えていたことから、戦災樹木だと認めることができた。菅野准教授らは空襲を受けた地域内にあって被害の痕跡が見られ、そのうえで証言や記録が得られたものを戦災樹木と位置づけている。一方、現場の状況からは戦災樹木と判断できても証言や記録が得られなかったものは推定戦災樹木と呼んでいる。東京は3月10日に限らずたび重なる空襲を受けた。菅野准教授らのこれまでの調査では、東京23区の戦災樹木はおよそ230本。多くは神社や寺の境内に残されている。飛木稲荷神社では13本のイチョウとスダジイ1本を戦災樹木と判断。また台東区の浅草寺では、現状では23区内で最も多い25本のイチョウを戦災樹木と認めた他、推定戦災樹木も多くある。参拝者でにぎわう境内に80年前の空襲の痕跡が点在している。菅野准教授らは5年程前からは調査の対象を空襲を受けた全国各地の都市にも広げている。これまでに東京以外に58の都市を調査し、例えば大阪で15本、横浜で13本、名古屋市では11本の戦災樹木を確認したという。
1945年4月の空襲で被害を受けた東京・荒川区西日暮里の諏方神社にある木は、真ん中にぽっかりと穴が開いている。明治大学・菅野博貢准教授によると、焼夷弾が直撃して貫通した可能性があるという。一方、境内の中ほどにある木は幹の北側や東側に損傷が見られる。また西側の通りに面した木の損傷部分というのは敷地の外側を向いている。この神社がさまざまな方向から火を受けていたことがうかがえる。空襲による被害の様子を後世に伝えていくうえでも調査成果は役に立ちそうだが、空襲から80年が経っていて、調査は難しさを増している。今では当事者から話を聞ける機会がほとんどないという。菅野准教授は、家族などが聞いている二次情報でも信頼できると判断すれば戦災樹木とみなしている。また、証言が得られる前に樹木が失われてしまったケースもあるという。東京・中央区の大原稲荷神社にあった樹木は焼け焦げた跡を確認して推定戦災樹木とみなしていたが、その後関係者の話が聞けることになって再び現地を訪れたところ、台風などで倒れる危険があるとして、すでに伐採されていたという。菅野准教授は全国各地で調査をしていると、戦災樹木はほとんど認知されていないため、広く知ってもらうことが出発点だと指摘する。そのためにはまずは周知を図ることが必要。東京・文京区の善光寺坂というところにある樹齢400年と推定されるムクノキ。1945年5月に空襲に遭った。区が案内板を設置しているが、“戦災をくぐり抜け、地域住民と長い間、生活をともにし親しまれてきた”などと記されている。通りかかった人がこの木の由来を知ることができる。こうした取り組みの手本とも言えるのが広島と長崎で原爆による被害を受けた被爆樹木。現在広島市は159本、長崎市は50本を登録。被爆樹木は爆風や熱線を耐え抜いて葉をつけてきたことから復興のシンボルとしても親しまれ、それぞれの市が把握や保護、周知を進めてきた。広島市は樹木医による定期的な診断を行い、生育が悪いと判断された樹木の回復にかかる費用を補助している。見学ツアーも行っている。長崎市も樹木医が診断をして、必要に応じて土の改良などを行っている。地元出身の福山雅治さんが呼びかけた募金をもとに、クスノキ基金というものを立ち上げて保存にかかる費用の全額を補助している。終戦から今年で80年。当時を知る人が少なくなる中、戦争の記憶をどう受け継いでいくかというのは喫緊の課題。語り部を次の世代に引き継ぐ、あるいは戦跡の調査や保存を進めるといった多角的な取り組みが求められるが、戦災樹木についても戦争による痛ましい被害を伝える身近な存在として、ぜひ関心を持ってもらって周知や保護に目を向けてほしい。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年6月14日放送 21:00 - 21:54 テレビ東京
出没!アド街ック天国四谷三丁目 BEST20
四谷十八ヵ町の総鎮守の須賀神社。東京大空襲でこの地域は甚大な被害を受けたが、戦火を免れたお宝が本殿に飾られている。歌川広重の師匠である画家・大岡雲峰による三十六歌仙繪が飾られている。

2025年6月4日放送 9:26 - 11:00 テレビ東京
なないろ日和!(特集)
古地図アプリ「大江戸今昔めぐり」を使えば殺風景となってしまった場所の過去の賑わいを知ることが出来たり、芭蕉庵などの名所を知ることが出来る。下町グルメも紹介される。今回は両国駅周辺から隅田川を下り清澄白河を目指すルートとなる。散歩の達人・武田憲人さんとともに散歩へと向かうものの、「大江戸今昔めぐり」は過去の江戸の姿を調べることが出来るのが特徴で、航空写真と現代[…続きを読む]

2025年5月30日放送 10:25 - 13:00 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブルピックアップNEWS
横浜大空襲からきのうで80年となった。米軍はB-29を517機飛ばし東京大空襲の約1.5倍となる約44万個の焼夷弾を使うなどし、神奈川県警によると死者3650人、被災者30万人以上の被害が及んだという。語り部としても活動する芦沢康江さんは何万人という人が横浜から移動していったなどと振り返り、戦争は大変なことなのでしてはいけないのだと呼びかけた。杉島和三郎さん[…続きを読む]

2025年5月27日放送 5:00 - 6:00 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(ニュース)
80年前の5月25日、太平洋戦争末期の空襲に伴う火災で、明治時代に皇居に建てられた木造の明治宮殿が焼け落ちた。給電の焼失は戦後の皇室のあり方にも影響を及ぼした。中澤昭さんは戦後あまり語られなかった宮殿の消火活動を本にまとめた。背景について、消防関係者に箝口令が出て空襲関係資料が処分されたほか、占領軍の言論統制もあったという。名古屋大学・河西秀哉准教授は「皇居[…続きを読む]

2025年5月26日放送 23:00 - 23:59 日本テレビ
news zeroNNN戦後80年プロジェクト いまを、戦前にさせない
東京・表参道に立つ山陽道書店は80年前の今日、生と死が交差する場所になっていた。1945年5月25日夜から26日にかけての山の手空襲では渋谷や赤坂、青山などが狙われた。3月10日の東京大空襲より多くの焼夷弾が投下され3242人が亡くなった。山の手空襲を経験した泉宏さん95歳。当時、山陽道書店から徒歩3分の場所に住んでいた。火事を防ぐため家に残っていた泉さんも[…続きを読む]

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