きょうの東京株式市場は取り引き開始直後から買い注文が広がり、日経平均株価は一時、600円以上値上がりして4万円台を回復した。取り引き時間中の4万円台は、ことし7月19日以来、およそ3か月ぶり。米国では大手半導体メーカーのエヌビディアなど、主要企業の決算発表が本格化するのを前に、投資家の間で好調な業績への期待感が高まっていて、東京市場でも米国の経済は底堅く日本企業の業績も上向くといった見方が広がって、半導体関連の銘柄などに多くの買い注文が入った。ただ、午後に入ってからはいったん利益を確保しようという売り注文も出て、結局、日経平均株価のきょうの終値は、先週末と比べて304円75銭高い3万9910円55銭だった。市場関係者は“外国為替市場では円安ドル高が進んでいたが、午後に入ってこの動きが落ち着くと自動車などの輸出関連の銘柄では利益を確定させようという売り注文が目立った”と話している。