東京消防庁は多摩地域の災害対策を強化しようと大規模な災害の際に司令塔機能を担う指揮隊を立川市に設け先月末から運用を始めた。多摩地域で大規模な災害が起きた際に現場の活動支援や各部隊との調整といった司令塔機能を担う。これまでこうした指揮隊は東京千代田区の消防本部にしかなく多摩地域で災害があった場合は本部から1時間以上かけて現場に向かっていた。しかし近年、登山客などの山岳救助の出動件数が増加。外国人観光客など登山に訪れる人が増えているためと見られ4年連続で前年より増加している。また集中豪雨による土砂災害、多摩東部直下地震といった自然災害への備えが急務となっていた。新設された指揮隊は24時間体制で運用しこれまで以上に迅速な現場到着や活動支援の強化が期待できるとしている。