日経平均株価はきのう、取引開始直後に900円以上下落したが、その後上昇に転じ、一時おとといに比べて1100円以上の上げ幅となり、振れ幅は2000円を超えた。また外国為替市場でもドルに対し一時3円以上円安が進んだ。急転のきっかけは日銀幹部の発言。先週の追加利上げは株価暴落の原因の一つとなったが、日銀・内田眞一副総裁はきのう「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と強調した。そのため利上げへの警戒感が和らぎ、円安・株高に繋がった形。ただ市場関係者からは「内田氏の発言だけで株安の流れに歯止めをかけるのは難しい」との見方も出ている。現在の日経平均株価はきのうの終値の3万5089円から407円下げて3万4681円となっている。
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