岸田総理の不出馬が伝わった直後、日経平均株価は一時500円以上下落した。外国為替市場でも不出馬が伝わった直後は円相場が1円近く円高が進んだ。企業の経営者らからは賃上げを通じたデフレ脱却への取り組みやAIなどで電力需要が増える中、安定供給に向けた取り組みなど経済政策について「やることはやった」と評価する声も出ている。一方で経済官庁の幹部からは「電気・ガスの補助金を再開したときは再選しようと思っていたのだろう。ただ、防衛増税など振り回したあげく、何の落とし前もつけず辞めるのかという思いはある」と苦言も出ている。次の総理総裁について経済界の重鎮は「全く霧の中、団子レースじゃないか」と話している。ただ、経済官庁の幹部からは「誰が総理になっても秋に経済対策を打つという基本路線は変わらないと思う」との見方も出ている。