(中継)東京証券取引所。不安定な値動きが続く金融市場。円相場に振り回される形で株価も大きく値を下げた。外国為替市場では、午後に入ってから急激に円高が進行。一時1ドル=140円70銭台まで円高が進み、今年1月以来およそ8か月ぶりの水準となった。円高を後押ししたのは、日銀・中川審議委員の講演での発言。日銀がさらに利上げを進める姿勢を示したとの見方が広がり、円が買われた。円高を受け、輸出関連株などが中心に売られ、日経平均株価も一時900円以上下落。その後、下げ幅は縮小したが、終値としておよそ1か月ぶりに3万6000円を割り込み、前の日より539円安い3万5619円で取引を終えた。今夜発表の米国経済指標次第では、さらに円高、株安が進む可能性もある。