A2と書かれた牛乳は関東、関西、東海のおよそ200店舗で販売している。東京・世田谷区の東京農業大学稲花小学校では3月からA2牛乳を給食で月2回提供している。牛の遺伝子に詳しい東京農業大学・庫本高志教授が注目しているのは牛のたんぱく質の成分。牛のβカゼインの配列を見るとA1型とA2型では67番目の1か所だけが異なる。A1型は人の腸内で消費されると炎症を起こす物質が出てくるとされる。一方A2型ではその物質が出てこないという。A2牛乳を量産するためにはA2型の遺伝子の牛を見分けて育てる必要がある。牛の毛などの遺伝子を使ってA1、A2を区別できる仕組みを開発した。